日本の知られざる名品1/NBC-406

 椅子を選ぶ場合の五大要素に「軽くなくてはいけない。」と言う重要な要素があるのですが、軽量化を図るには、それなりの技術を必要とし椅子の歴史がまだ浅い日本の椅子は一般的に重たいものが多いようです。

匠と新素材が軽量化を実現!

サイドチェアNBC-406
W460×D515×SH440/H830
3.5kg
\30,450〜

 伝統的な「角ほぞ構造」から生まれる強度が、ここまでフレームを細くそぎとることを可能にしました。北欧の椅子にもよく見られるほぞ構造ですが、これには高度の技術と手間がかかります。
 現在の量産体制の中では、つなぎ合わせるフレーム双方に穴をあけ、ダボといわれるブナ材を削った丸棒を差込み、ボンドで接着する「ダボ構造」が主流になっています。しかしよほど品質管理されたダボでない限り、乾燥などによりやせてしまい、がたつきの原因になってしまいます。
 「角ほぞ構造」は、その断面が長方形であり並行する二辺がもし痩せても、直角に隣り合う二辺は痩せないという木の特性を生かした伝統の技で、緩過ぎず、きつ過ぎず、ボンドの逃げや木の膨らみまで計算に入れたわずか0コンマ何ミリの世界で技術を駆使します。

ダボ構造
角ほぞ構造

 シートのクッション材には、人間の皮脂に最も近いと言われ、航空機などのシートに利用されている新素材、ダイメトロールサティーンファブリックを使用し、これによりベニア板などの心材を取り外す事が出来、さらなる軽量化を果たしています。
 この商品は発表されてから一年間流通に顔を出してくれませんでした。ダイメトロールの利点を最大限に発揮させるため、座枠に打ち付けるタッカーの角度調整に一年間も費やしたのです。まさに職人さんの頑固さが伺えます。
 製品にかける情熱はどのメーカーさんも変わらないと信じていますが、この手間や技術を、工芸品としてではなく工業製品として、一般日用品のコストパホーマンスでやってのけたところが、私達が名品と評価する所以のひとつです。

 無名でも、椅子造り一筋、ゴツゴツした手の、人生の大先輩とも言える職人さんが、はなたれ小僧の私ごときに照れくさそうに、「この椅子はどうでしょうか。」と差し出した姿、そして誇らしげに「がっかりするくらい丈夫です。」と言った時の笑顔。その光景は今でも私の目に焼き付いています。

※ダイニングチェアを購入する際、一度クツを脱ぎ深く腰掛け、座面の高さが自分に合っているのか確認が必要です!

SIMPLE&WARM
daimaru
by Magellan