日本の知られざる名品2/Spargo


企画する人と使う人の距離
その短さがこんな逸品を作ってしまいました!

いったい誰が使うの?
使う場所はどんな風に変化しているの??
どんな物をどこに収納するの?
女性の身長はどう変化しているの?
最近の地震、家具は大丈夫?
こんな積み重ねが端麗へと導きます。


この企画は阪神淡路大震災のボランティア活動から始まりました。

 引き戸タイプのダイニングボード「フリッター」は、かつて商品名だけが一人歩きしたくらいヒットしました。このメーカーが震災時に無料修理を行ったところ、引き戸タイプが地震により破損したとの連絡はなんと3件しか入らなかったそうです。
 活動から得られた教訓を生かし、さっそく生まれてきたのが「セルジオ」というダイニングボードでした。通路がとりやすく、地震にはめっぽう強い引き戸タイプ扉を進化させたものですが、もしガラスが割れてしまっても飛び散らないようにと飛散防止フィルムをガラスの内側から張る仕様に変えられました。
 地震以来、強化ガラスを使用した商品も数多く出てきましたが、強化ガラスは大変高額である事と、強化ガラスとはいえ割れてしまえば破片は飛び散ってしまうわけですから、フィルム張りを採用しました。これは、紫外線カットの役割も兼ねています。
 日本人女性の身長の変化から、従来のサービスカウンターの位置を高くし、また人間工学上、中のものが見えにくく取りにくい、それでいて重たいものを入れてしまう足元の扉の中には、缶ビール一箱サイズ分手前に引き出せるスライドトレーが付けられました
 あくまでの改良点の一部に過ぎないのですが、このあたりが市場から特に高く評価されて「スパーゴ」へと進化します。

サービスカウンター
blum社の引き出しパーツ

ボードの中身がそのまま見えてしまう事を好まない方のため、飛散防止フィルムにミスト柄を採用。すりガラスよりシルエットが映りやすく、使いやすさとお洒落を両立させています。
 足元のスライドトレーは大型収納引出しパントリーに進化しました。blum社(オーストリア)のシステムキッチンのパーツを使用したパントリーは、動荷重30kgと保存食品や食器の収納に対応でき、奥のものも取りやすく、作業効率の為のバックアップをしてくれます。ちなみに350ml缶ビール1カートンの重さが約9kgですから、いかに収納能力があるかが分ります。タイプは対面キッチン使用のオープンタイプと引き戸のクローズタイプが用意されています。


 メーカーができるだけ使う人に近付き、使う人の声を活かした企画を商品化する、これは良質な家具が進化していく姿の好例と言えましょう。

「スパーゴ」は完売いたしました(2007.01現在)

SIMPLE&WARM
daimaru
by Magellan